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福祉と訪問看護で支える医療的ケアの境目

福祉と訪問看護で支える医療的ケアの境目

令和8年度診療報酬改定では、訪問看護ステーションの基準に係る届出様式が関東信越厚生局から示されています。福祉、訪問看護、看護の現場では、制度の変更だけでなく「家でどこまで医療的ケアを受けられるのか」という不安が増えやすい時期です。訪問看護ステーションふぉすたあ伏見としても、医療と暮らしの間にある迷いを、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと考えています。

目次

  1. 医療的ケアは訪問看護の判断で進む
  2. 福祉サービスと看護を分けすぎない視点
  3. 記録と時間管理が在宅生活を守る
  4. 福祉と訪問看護を切れ目なく使うために

1. 医療的ケアは訪問看護の判断で進む

訪問看護で扱われる医療的ケアには、たんの吸引、呼吸管理、経管栄養の管理、点滴、創傷処置、褥瘡ケア、カテーテル管理などがあります。どれも家族だけで抱えるには負担が大きい内容ですね。

ただし、何でもその場で行えるわけではありません。主治医の指示、利用者さんの状態、訪問時の安全確認がそろって初めて、看護として実施できます。福祉の支援だけでは届きにくい部分を、訪問看護が医療面から補う形です。

2. 福祉サービスと看護を分けすぎない視点

在宅生活では、介護保険サービス、障害福祉サービス、医療保険の訪問看護が同時に関わることがあります。ここで困りやすいのは「誰に何を相談すればよいか」が見えにくくなることです。

たとえば褥瘡ケアでは、看護師が皮膚状態を確認します。一方で、福祉用具の調整や体位変換の環境づくりは、ケアマネジャーや福祉職との連携が欠かせません。看護だけで完結させないほうが、生活は安定しやすくなります。

3. 記録と時間管理が在宅生活を守る

令和8年度改定に関連して、訪問看護記録ではSOAP形式の整理や、実施時間の管理が重視されています。SOAPは、利用者さんの訴え、客観的な状態、看護師の判断、今後の対応を分けて残す書き方です。

記録は請求のためだけではありません。点滴の実施状況、創傷の変化、呼吸状態、家族の不安などを残すことで、次の訪問時に判断しやすくなります。分単位の実績入力が求められる場面では、記憶に頼らず、その日のうちに整理することが大切です。

4. 福祉と訪問看護を切れ目なく使うために

福祉、訪問看護、看護をうまく使うには、困りごとを医療と生活に分けて考えると整理しやすくなります。吸引やカテーテル管理は医療面の相談です。入浴、移動、食事環境の負担は、福祉サービスとの調整が必要になることがあります。

私たちは、訪問看護ステーションふぉすたあ伏見として、在宅での不安を一つずつ言葉にすることを大切にしています。医療的ケアが必要になったときも、福祉の支援と看護を切り離さず、暮らし全体を見ながら相談していくことが安心につながります。

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