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福祉用具まで見据える訪問看護と看護の連携

福祉用具まで見据える訪問看護と看護の連携

在宅療養では、病状だけでなく、ベッドの高さ、手すり、移動のしやすさも暮らしを左右します。福祉、訪問看護、看護がかみ合うと、転倒予防や介助負担の軽減につながります。訪問看護ステーションふぉすたあ伏見としても、地域の皆さまが安心して在宅生活を考えられるよう、基本の見方をお伝えします。

目次

  1. 福祉用具を看護の視点で見る理由
  2. 訪問看護が確認したい住まいの動線
  3. 家族と支援者でそろえる在宅ケア

1. 福祉用具を看護の視点で見る理由

福祉用具は「便利そうだから選ぶ」ものと思われがちです。けれど、看護の視点では少し違います。大切なのは、本人の体力、病状、介助する家族の動きに合っているかです。

たとえば介護保険では、車いす、特殊寝台、歩行器などが福祉用具貸与の対象になります。選定には福祉用具専門相談員が関わりますが、訪問看護では血圧変動、息切れ、痛み、皮膚トラブルなども見ます。

意外にも、用具を入れたあとに困ることがあります。ベッド柵で起き上がりやすくなる一方、移乗の向きが合わないと介助が増える場合もあります。だからこそ、看護師の観察と福祉側の制度理解を重ねることが大切です。

2. 訪問看護が確認したい住まいの動線

住まいの動線では、寝室からトイレ、浴室、玄関までの移動を見ます。確認したいのは「歩けるか」だけではありません。夜間に照明が届くか、段差でつまずかないか、手すりを持つ位置が自然かも重要です。

訪問看護では、主治医の指示書に基づいて健康状態を見ながら、必要に応じてケアマネジャーや福祉用具専門相談員と情報を共有します。介護保険サービスでは、住宅改修として手すり設置や段差解消が検討されることもあります。

ただ、すぐに工事へ進めばよいとは限りません。まずは転倒した時間帯、場所、履物、立ち上がりの様子を整理します。そこから、福祉用具で足りるのか、住環境の調整が必要かを考えると、無理の少ない支援につながります。

3. 家族と支援者でそろえる在宅ケア

在宅ケアでは、本人、家族、訪問看護、福祉職の見ている場面が少しずつ違います。家族は夜間の不安を知っています。看護師は症状の変化を見ます。ケアマネジャーは介護保険サービス全体を調整します。

情報をそろえる時は、次の内容をメモしておくと話が進みやすくなります。

  • 転倒しそうになった場所
  • 起き上がりや立ち上がりで困る時間帯
  • 食事、排泄、入浴で介助が増える場面
  • 福祉用具を使った時の違和感

つまり、暮らしの小さな困りごとが、看護と福祉をつなぐ入口になります。訪問看護ステーションふぉすたあ伏見では、在宅で過ごす方とご家族が相談しやすい関係づくりを大切にしたいと考えています。

福祉用具や住まいの調整は、病状が悪くなってから慌てて考えるものではありません。訪問看護と看護の視点を早めに入れることで、本人らしい生活を守りやすくなります。まずは「どこで困っているか」を言葉にするところから始めてみてください。

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