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コラム
家族負担を減らす福祉と看護の訪問看護服薬支援
家族負担を減らす福祉と看護の訪問看護服薬支援
在宅療養では、薬を処方どおりに飲むだけでも大きな負担になります。福祉、看護、訪問看護が連携するとき、服薬支援は見落とせないテーマです。訪問看護ステーションふぉすたあ伏見としても、暮らしの中で無理なく続けられる支援の考え方を大切にしています。
目次
- 在宅服薬で起きやすいずれ
- 訪問看護が確認する生活内の変化
- 福祉職と看護職でそろえる伝え方
1. 在宅服薬で起きやすいずれ
薬の飲み忘れは、本人の注意不足だけで起きるわけではありません。朝食を取らない日がある、昼はデイサービスで過ごす、夜は眠気が強い。こうした生活の流れと薬の時間が合わないと、服薬は続きにくくなります。
確認したいのは、次のような点です。
- お薬手帳と実際に家にある薬が合っているか
- 一包化、粉薬、貼り薬などの形が本人に合うか
- 主治医の訪問看護指示書と生活状況にずれがないか
- 家族が管理しすぎて疲れていないか
意外にも、薬箱を整えるだけでは解決しないことがあります。福祉サービスの利用時間、食事、排せつ、睡眠まで見ると、看護だけでは見えない理由が浮かびます。
2. 訪問看護が確認する生活内の変化
訪問看護では、血圧や体温だけでなく、薬を飲んだ後の変化も確認します。ふらつき、眠気、食欲低下、むくみなどは、本人が「年のせい」と思って話さない場合があります。
そこで役立つのが、短い記録です。たとえば「朝の薬の後に立ち上がりが不安定」「夕食後の薬は飲めるが就寝前は忘れやすい」と残すと、主治医や薬剤師に相談しやすくなります。
訪問看護ステーションふぉすたあ伏見では、私たちが関わる場面でも、医療の言葉を生活の言葉に置き換える姿勢を大切にしています。本人と家族が理解できることが、福祉と看護の連携を支えます。
3. 福祉職と看護職でそろえる伝え方
介護支援専門員、訪問介護員、薬剤師、主治医が別々に動くと、家族は誰に何を伝えればよいか迷います。だからこそ、伝える内容をそろえることが大切です。
共有しやすい項目は、次のようなものです。
- 飲めなかった薬の種類ではなく、飲めなかった時間帯
- 本人が嫌がる理由や困っている動作
- 福祉用具や食事姿勢との関係
- 家族が続けられる管理方法
「薬を飲ませる」ではなく、「飲める生活に整える」と考えると支援は変わります。看護は体調の変化を見て、福祉は暮らしの動線を見ます。両方がそろうと、家族だけに負担が寄りにくくなります。
おわりに
訪問看護の服薬支援は、薬の確認だけでは終わりません。福祉の視点で生活を見て、看護の視点で体調を見て、必要な情報を主治医や薬剤師へつなぐことが大切です。
在宅療養で服薬に不安があるときは、飲み忘れの回数だけで判断しないでください。時間帯、生活リズム、家族の負担まで含めて整理すると、次に相談すべき相手が見えやすくなります。訪問看護ステーションふぉすたあ伏見は、地域の暮らしに寄り添う立場から、福祉と看護をつなぐ支援を考えていきます。